取材・文:ゆりにこ
2021年10月4日。全国に163店舗を出店する、美容室Dearsのフランチャイズ(以下、FC)説明会が開催されました。
10名以上の規模での開催は約2年ぶり。
グループ代表・北原孝彦さんが主宰するビジネス勉強グループ「精神と時の部屋」のメンバーから、約20名が代官山の会場を訪れました。
FC加盟を希望する美容師や、DearsのようなFC展開を目指す経営者に向けて、北原さんが熱く語ったメッセージと、そこから得た学びをレポートします。
Dears FCで目指すのは、投資家としての経営スタイル
前日深夜3時までライブ配信をしていたとは思えぬほど、爽やかに登場した北原さん。
「DearsのFCで目指して欲しいのは、投資家としての経営スタイルです。
現場ももちろん大事ですが、最終的に目指すのはここだと思います。
40~50代はまだいいですが、60~70代ともなると現場に立つイメージってなくなってきますよね。
そこで慌てて後継者を探そうとしても見つかりませんし、オーナーの特徴が強すぎると引き継げません。
だったら、最初から引き継ぎベースで事業をつくる。
これが大事だと思っています」
と語ります。
Dearsグループの特徴は「働くスタッフの満足度が高く、離職が起きない雇用環境」であること。
そして「集客力・高単価・高リピート率を全スタッフが実現し、一人ひとりが100万円プレイヤーになる体制」が用意されていることです。
これにより「今がどんな状態でも、2~3年で、月100万円の利益をオーナーが取れるところまで、改革できます」と北原さんは言うのです。
10年以上の時間と5000万円以上の資金をかけて導き出した「勝つための公式」
今まさに集客・採用・離職などの課題に頭を悩ますオーナーにとっては「本当にそんなことができるのか?」と信じられないかもしれません。
北原さんがそう言い切れる理由。
それは、自らが10年以上の時間と5000万円以上の資金をかけて、学び、仮説と検証を繰り返して導き出した「勝つための公式」があるからです。
北原さんが手がける事業には、ひとつたりとも「たまたま」がありません。
事象の全てが「こうすればこうなる」という公式に当てはめ、狙って取りに行った成果です。
その背景には「1」の事象を、なぜそれが起きたのかを徹底的に言語化し、再現し続けた、10年もの時間がありました。
こうして、
- なぜお客さまに来てもらえないのか
- なぜ離職が起こるのか
- なぜリピートしてもらえないのか
その全てが北原さんには手に取るようにわかるのです。
だから、
- どこに出店すればお客さまが来てくれるのか
- どんな人を採用すれば離職が起きないのか
- どうすればリピートしてもらえるのか
すべての答えをはじき出し、実現のために必要な意思決定が瞬時にできるのでした。
それが、あてずっぽうではなく、再現性のある「勝つための公式」であることは、“全163店舗黒字化”の事実が証明しています。
「2年間に4社やめている子もうちは喜んで雇います。そういう子って・・・」
なかでも印象的だったのは「採用」に関する考え方でした。
「採用」というと、技術力や成長意欲の高い人を採用したいと考えるのが一般的ですが、北原さんの考え方は真逆です。
まず、Dearsでは技術力は問いません。中途採用であれば3週間~1ヶ月で習得できるマニュアルがあるからです。
さらには「成長したい」という熱意のある人の採用を見送るどころか、美容室を転々としている人を積極的に採用すると言います。
「2年間で4社やめている子もうちは喜んで雇います。そういう子って、根性がないんじゃなくて、最後に行き着く美容室を探しているんですよ。
行き着くところというのは時間とお給料です。
雇用環境が理由で、前の職場をやめた人に、1.5倍のお給料と月10日の休日を用意したら、そもそもやめる理由がありません。
この1.5倍のお給料も、マーケティングやSNSなどに一切ノンタッチで、1年あれば到達できるというのがミソだと思います。
僕は、プロダクト・マーケティング・マネジメントの3つができるようになると独立してしまうと考えています。
だから、成長意欲のある子ではなく、『休日はだいたい休んでいます』『セミナーとか受けないんです』と言う子を採用します。
スタイリストにSNSも強制しません」。
さらに、こう続けます。
「新卒はうちでは採用しないんです。新卒で月に40万も50万もお給料をもらえてしまうと、才能があると勘違いをして独立してしまうからです。
店舗を転々としていたり、一旦他の業界にいってから『やっぱり美容がやりたい』と舞い戻ってきたりした子に出会うと『この子の人生を変えられる!』と思いますね」
と。
このように、北原さんは「どうやったら社員が育つか」ではなく「どうやったら社員が離職しないか」に注目しています。
その上で、ひとつひとつの事象に言語化を重ね「離職せず成果が出ると分かった上での採用」を再現し続けているのでした。
その結果「スタッフが間違いなく離職しない環境」がつくられ、FCオーナーに心の安定をもたらしてくれています。
Dears FCが提供するのは「生き方」の選択肢
説明会を通して、北原さんは「あなたはどんな人生を生きたいですか?」と、繰り返し問いているようでした。
「もし、僕と同じことを今から実現するとしたら、10年以上の時間と5000万円以上の資金が必要です。ですが、FCであれば集客や教育に僕を使うことができます。
これからの10年をかけて、“自分のブランドで店をもって、週休1日、お給料50万円。離職が多く、スタッフのメンタルを支える心を摩耗する毎日”と、
“FCオーナーとして活動し、2~3年でハサミを置いても月収100万円。売り上げ報告だけ聞いて、やりたいことに時間を使える毎日”、
どちらの人生軸を描きたいですか?」
と。
北原さんはあくまで「正解は経営者が決めるもの」というスタンスです。
ハサミを持ち続けるのか、ハサミを置くのか。
10年かけてひとつの事業をつくるのか、2年で生涯事業を完成させるのか。
どちらの選択も尊重しています。
ただ、北原さんにとっての重要な選択は「自己満足よりも、結果を取りに行く選択」。
だから、投資家としての経営スタイルを本気で目指すオーナーを、人生を背負う覚悟でもってサポートしています。
「美容室をつくってよかった」と喜びを感じながら、結果を取りに行く美容室経営を実現したいオーナーにとって、Dearsは最高の環境だと感じました。
最後に
FC展開というと、個人事業主規模のビジネスをしている人にとっては、縁の遠い話だと思われるかもしれません。
ですが、「最初の設定と設計が全て」という点において、誰しもに共通する、目標達成のためのヒントがつまっていると感じました。
北原さんは、いつも「一貫性」を大事にしています。
Dearsが全国展開出来たのも、スタートの段階で「5年間で全国展開を完了する」と覚悟を決め、その逆算から、意思決定を重ねた結果だと感じます。
小さくてもいいから「こうなりたい」とゴールを掲げ、必要なアクションを積み上げていく考え方は、どのビジネスにおいても通じることだと思いました。
ちなみに、説明会で使われた資料は、2017年に作成されたものだそうです(データのみ最新のものにアップデートされています)。
スタートの段階で「設定と設計」がなされているからこそ、ブレと迷いがありません。
ブレと迷いがないからこそ、信頼が積み上がります。
そして、信頼があるからこそ、たくさんの人が北原さんの元に集まるのだとひしひしと感じました。
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