髪書房さんよりカミケン鈴木さんの脱・職人経営の書籍が1月31日に販売されます。
こちらですが、僕と鈴木さんの対談も入っておりますが、そのページがちょうど販売ページにて公開されているので、僕のブログで全文公開してしまいます。
ーーここからーー
創業は2015年5月。長野県に1人で開業した美容室をたった2年で30店舗にまで増やした凄腕の経営者がDearsの北原孝彦社長だ。FC加盟により全都道府県への出店をめざしている。福島県内中心にドミナント戦略をとっているカミケンとは一見正反対に見えるが、「ツヤ髪がウリ」「個室での施術」など、店舗単位でみると共通点が非常に多い。彼らの戦略は、小規模サロンの必勝パターンといえるのかもしれない。実は数年前から交流があるという2人の経営者に、小規模サロンの成功の秘訣を聞いた。
――お二人の出会いのきっかけは?
【鈴木】まだ職人経営をしていた頃、ブログの勉強をするために北原さんの勉強会に参加したんです。ブログでお金を稼げるってすごいと思って。
【北原】僕もまだ雇われ美容師だった頃ですね。連絡は取り続けていたけど、本格的に深く交流するようになったのは僕が開業してからですよね。
【鈴木】最初から全国展開をうたってたので、すごいことをはじめたと思いました(笑)。
――カミケンさんとDearsさんは、店舗単位の戦略が似ていますよね。
【鈴木】ウチはエイジングケア、北原さんのところは髪質改善を全面的に打ち出していますが、どちらもツヤ髪をベネフィットにしています。
【北原】個室や半個室でマンツーマン施術も共通してますよね。少ない席数の小さなお店で展開していく点も。ベストは5席でスタッフ5人だと思っているんですが、鈴木さんは?
【鈴木】僕も4、5人ですね。それがいちばん利益が出やすいし、従業員の負担が少ない。小規模店の方が絶対に経営しやすいですよね。
【北原】スタッフの労働環境も似ていませんか?
【鈴木】いや、ウチは週休3日まではさすがにまだ(笑)。ただ最高の労働環境にしたいという思いは一緒ですね。
【北原】僕がDearsの構想を練りはじめたときにまず考えたのが、「人が辞めない店」でした。「髪質改善」っていう売りも人が辞めない店づくりのために仕組みを考えていったら、行きついた答えなんです。
【鈴木】ウチの「エイジングケア」もそうですね。スタッフが結果を出しやすい仕組みを追していった結果です。
【北原】売れる仕組みを会社がつくってあげるのは大事ですよね。オーナースタイリストって自分のやり方で売れた人じゃないですか。その売れ方を下の人が再現できないから、2番手、3番手が出てこないんですよね。だから人が育たないし、大きくならない。誰にでも再現できて、誰でも正解を出せる仕組みづくりが大切。
【鈴木】そう、ツヤ髪は誰にとっても正解だから技術を統一しやすいんですよね。スタッフに負担をかけない。
【北原】Dearsは全店舗同一技術、同一メニュー、同一料金。だから、たとえば結婚で引っ越すことになっても引っ越し先ですぐに引っ越し先のDearsで仕事できるんです。
【鈴木】働きつづけられる環境づくりは女性を雇用するうえで大切ですよね。ウチは男性スタッフも雇用しているので、キャリアパスづくりをもっと頑張っていかないと。Dearsさんは全員女性スタッフですが、気をつけていることってありますか?
【北原】人間関係を悪くしないことでね。たとえば、1店舗当たりのスタッフは奇数にするとか。偶数だと派閥が分かれるんです。
【鈴木】なるほど、勉強になる(笑)。
【北原】スタッフが全員参加する食事会は全額会社が負担するとか。一人でも欠けていると人間関係が悪くなるので却下です。僕はめったに呼んでもらえないんですけど(笑)。
【鈴木】僕が心がけてるのは、プレッシャーをかけないことですね。なるべく顔を出さない。5店舗めなんて、たぶん3年間で片手で数えるくらいしか行ってないです。スタッフはお客さまよりも大事だから、プレッシャーなく働いてがっつり稼いでほしい。そのためにせっせと仕組みをつくってます。
【北原】僕たちふたりとも、明日から突然ハワイに遊びに行っちゃっても会社が機能するんですよね。売り上げも増え続けてキャッシュも毎月入ってくると思う。それはちゃんと仕組みにしているからですよね。
【鈴木】先日、北原さんといっしょにイベントをしたんですが、参加してくださった方はこの辺の話が耳からうろこだったみたいですね。
※鈴木さんとコラボした年末の戦術勉強会
【北原】僕らの共通点は根性で経営していないところ。時代に合わせて「売れるやり方」をつくり上げて置きにいっているだけなんです。今苦戦している人は「やりたいこと」をやっている。それが時代にマッチしていないんです。職人的にやっていくなら、周囲からも技術が認知されないと。でも貫き通したら、他業種が美容業界に算出してきている今の時代、逆に強い。
【鈴木】そこまでやれない人は早く経営に専念したほうがいいですよね。今の時代、経営でできることがたくさんあると思うので。
【北原】僕たちのビジネスモデルも、たぶん10年前は成り立たなかった。今みたいに、人と人がつながるツールがある時代だから取れる戦略なんです。
【鈴木】逆に言えば、時代はいちばんの敵。常に時代を読まないといけないので、やっぱり脱・職人経営すべきだと思いますね。そういう人を増やして美容師の労働環境を向上させ、辞める人を減らしたいんです。
【北原】僕、今の美容業界の労働環境には問題があると思います。ウチや鈴木さんのところがロールモデルとなり、業界の働き方に良い影響を与えられるよう頑張りたいです。
【鈴木】ウチの労働環境もさらに整えます
ーーここまでーー
鈴木さんも僕も、別に職人を否定しているわけではありません。
技術は大切。
ただ、うまい技術を提供していれば売れるわけではないんですよね。
お客様に必要としてもらえるわけではない。
当然、売れない美容師は給与を多くもらう事もできなければ、それをカバーしようとして出勤日数が増え、さらにトップスタイリストやオーナーの売り上げで助けてもらう図式になってします。
経営と技術はまるっきり属性が違うからこそ、技術ではなく経営(や、マーケティング)に注力していかないと、”技術はできるけど売れない(支持されない)スタイリストの集合サロンになってしまうわけですよね。
そんな経営のキモ部分のノウハウや、鈴木さん自身が実践している仕組が解説されているこちらの書籍。
ディアーズの仕組みとはまた違って学ぶところも面白いところもたくさんある。
もし、ハサミを置こうと思っているけどなかなか置けない状態になっていたり、スタッフを育てても辞めていく負のスパイラルに陥っている人には、この書籍で視点をかえてみるのは成長のきっかけになることでしょう。
目指すゴールが、
- 技術を追求していく職人なのか?
- ステージを提供する経営者なのか?
この違いだけだと思っています。
そして、本書には、ステージを提供する経営者のために必要なプロセスが説明されている。
1人の経営者が培った知識やノウハウが学べる貴重な一冊だと思います。
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