学び舎 / 北原孝彦の経営論 / 組織・マネジメント
組織・マネジメント約3分で読めます

組織図をいちばん守るべき人は、社長自身である

組織図を作ったのに、相談も指示も社長に集中する。
まず見直してほしいのは、社長自身が仕事を流す順番です。

悩み #任せ方#右腕
笑顔で話す北原孝彦
この記事で伝えたいこと

上司を飛ばさない。
社長から、先に守る。

組織図を機能させるために、まず社長自身が変えるべき指示と情報共有の順番をお伝えします。

「組織図は作りました。でも、社員が直接私に聞きに来るんです」。こういう相談を受けたとき、私はまず、社長が誰に指示を出しているかを確認します。

部下には上司を通してほしい。なのに、社長は管理職を通さずに現場へ仕事を渡している。それだと、行きも帰りも一つ飛ばしになるんですよね。

北原孝彦の活動写真
大切にしたい視点

ルールは、
社長の行動から。部下に求める順番を、自分も守る。

01組織図は、描くだけでは機能しない

年商3,700万円の税理士事務所の経営者は、組織図を3階層に引き直していました。ただ、社長自身がお客様のところへ行き、そこで受けた仕事を現場の担当者へ直接渡していた。だから、質問も社長に戻ってきていたんです。

このとき、「直接聞かないで」と言うだけでは足りません。社長とお客様の会話を、管理職も担当者も確認できる状態にする。そのうえで、管理職を挟んで仕事を流すんです。

同じ仕事でも、情報を渡す順番で変わる。
管理職を飛ばして渡すと
社長担当者
管理職に、やり取りが届かない
質問・確認も、社長へ直接戻る

事情を知っている社長に聞く。
その流れが、続いてしまう。

管理職を通して渡すと
社長管理職担当者
管理職も、判断の前提を確認できる
質問・確認も、管理職を通す

社長に聞く必要があるのか。
管理職が、間に入って確認できる。

※役職名は理解のための例です。

02質問の前に、情報を渡しておく

真剣に説明する北原孝彦

私はこの相談で、お客様との会話を録音し、まず直属の管理職に渡すことを提案しました。その情報を担当者まで落として、質問があれば管理職が確認する。

録音を聞けば分かることなのか。それでも社長に確認が必要なのか。管理職が間に入ると、そこを判断できます。「分からないので社長へ」だけで終わらず、仕事の進め方を見直せるようになるわけです。

これを社長が破らないってことからやってみてください。

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情報の流れを整える

指示も質問も、
同じルートで。情報が届けば、管理職が判断できる。

03回っている仕組みまで、壊さなくていい

この事務所には、共有の依頼リストから、手が空いた人が上から順に仕事を取る仕組みもありました。それで機能しているなら、今すぐ全部変える必要はありません。

ただ、人数や部署が増えたときにも回るのかは見ておく。そのうえで、管理職を飛ばさないというルールを加える。形をきれいにするために、仕事を止める必要はないんです。

社長自身の動きを確認する

  • 担当者に直接渡した仕事を、管理職も把握しているか
  • 質問の前に、判断に必要な情報が共有されているか
  • 「急いでいるから」と、自分だけ例外にしていないか

この記事のまとめ

マイクを手に話す北原孝彦

組織図を機能させるには、
社長から指示と情報の流れを整える。

  • 社長の指示も担当者の質問も、管理職を通してやり取りする。
  • お客様との会話や仕事の背景を共有し、管理職が判断できる状態にする。
  • 今の仕組みで回っている部分は残し、管理職を飛ばす流れから見直す。
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