でもこの言葉は、離職率を下げるための考え方なんですよね。
最高月商を目指さないことがなぜ離職率を下げるのか。
お話させていただきたいと思います。
個人、店舗単位では最高月商は更新し続けられない
「個人(店舗)売上、前年比120%アップを目指しましょう!」
これをずっと続けるのは難しいです。
なぜなら、労働集約型である以上アッパーがあるので、いずれビジネスモデルの限界に達します。
これを越えようとすると、稼働率を高めたり、就業時間を長くしたり、無理が生じます。
単価を上げるにしても限界はあるし、客数取るにも限界はある。
120%アップを求め続けるというのは、これを強いているようなものです。
もっと働け、もっと単価上げろ、もっと稼働しろ、もっと効率よくしろ。
更新し続けるのはしんどいですよ。
「120%アップを目指し続けるこの姿勢はいつまで続くんですか?」と・・・。
もし120%アップできたとしても、また次の年がやってくるわけです。
個人、店舗単位で延々と120%を目指していたら、
疲弊して離職するか、自分でやった方が良いと独立するか、いずれにしても最終的には離職します。
最高月商は会社、事業単位で伸ばす
僕は、個人や店舗に売上を求めません。
最高月商は、同じ事業モデルで別店舗を作り、違う箱で売上を積み上げることで叶えます。
多くの方が、店舗を増やし人を増やし、売上拡大を目指しています。
けれど、その上でさらに個人(店舗)にも売上を求めてしまいます。
もっともっとと。
最高月商の更新を求めない、というのは現場にとって大きな違いとなります。
僕の場合は、描いた事業モデルで想定している売上の80%でよい。という考え。
その80%は、マニュアルで全員無理せず到達できます。
それ以降は、あくまでも会社、事業単位で売上拡大を目指し更新していきます。
スタッフに目標を持たせず、仕組みで伸ばす
このような考え方で設計すると、スタッフに無理をさせたりプレッシャーをかけたりせずに済みます。
なんなら今日は早く上がって良いよ、なんてことも言えてしまいます。
- 目指さないから現場は疲弊しない
- 目指さないから離職しない
- 目指さないから伸びていく
こんな考え方もひとつかな?と思います。
みんながみんな最高記録を更新し続けたい人生ではないわけですからね。
そして更新できる人というのは自分で会社を立ち上げる人たちです。
つまり、対前年を更新し続ける営業スタイルが離職を加速させていると。
僕自身、勤めていた時は常に最高月商を目指していました。
でも10年近くそれを続けていても、会社の売上が伸び続けることはなかったんですよね。
伸びても一時です。それはそうですよね。
スタッフが入っては辞めてを繰り返していましたから。
この経験を経て今の考え方に至り、僕はスタッフに目標を持たせないスタイルを作りました。
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